REGZA『レビュー』Z875RとZ870R の違い！レグザ

更新日: 2025-11-22　投稿者: 鬼比較

Z875RとZ870Rの違いは、映像エンジン（ZRα/ZR）の違いと量子ドット・広視野角技術の有無など。最高峰の映像美と音響を大画面で楽しむZ875Rか、省スペースで高機能を実現するZ870Rか、用途に応じた選択が重要。

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下位 Z870Rシリーズ

上位 Z875Rシリーズ

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東芝レグザ Z875RとZ870R 徹底比較

2シリーズで何が違う？

※優れていると思われる点はこのような背景色で表示

東芝の4K Mini LED液晶レグザにおいて、2025年7月に発売されるタイムシフトマシン搭載モデルZ875RシリーズとZ870Rシリーズ。両モデルとも新開発の高輝度Mini LEDバックライトモジュールを搭載した高性能機だが、映像処理エンジンや画質技術には明確な差がある。

比較項目	Z875R	Z870R
基本スペック
映像処理エンジン	レグザエンジンZRα	レグザエンジンZR
画面サイズ展開	85V型/75V型/65V型/55V型	50V型/43V型
パネル・バックライト
バックライト方式	高輝度Mini LEDバックライト	高輝度Mini LEDバックライト
広色域技術	広色域量子ドット	–
広視野角技術	広視野角ワイドアングルシート	–
音響システム
スピーカーシステム	フロントスピーカーシステム（重低音立体音響システムZ）	ボトムスピーカーシステム（重低音立体音響システムZ）
音声実用最大出力	70W （55～85V型）	50W（43V型） 60W（50V型）
メインスピーカー出力	15W+15W	10W+10W
高画質技術・映像処理
AIナチュラルフォーカステクノロジーPRO	○（AI構図推定）	×
AIシーン高画質PRO	○ （夜景・花火・星空モード対応）	×
AIコンテンツ判別	○ （ビデオ/アニメ自動判別）	×
アニメビューティPRO	○	×
美肌高画質	ナチュラルフェイストーンPRO	ナチュラルフェイストーン
ネット動画高画質	ネット動画ビューティPRO ネット動画バンディングスムーサーPRO	ネット動画ビューティネット動画バンディングスムーサー
地デジ高画質	地デジAIビューティPRO	地デジAIビューティ
自動映像調整機能	おまかせAIピクチャーPRO	おまかせAIピクチャー
設計・デザイン
デザインコンセプト	堅牢で精緻な機能美	ミニマルデザイン
回転式スタンド	○（55/65V型）	○（43/50V型）
省エネ性能
年間消費電力量（55V型）	130kWh/年	–
年間消費電力量（50V型）	–	110kWh/年
年間消費電力量（43V型）	–	96kWh/年
共通仕様
タイムシフトマシン	○	○
瞬速ゲームモード	○（約0.83msec）	○（約0.83msec）
4K/120Hz入力	○（144Hz VRR対応）	○（144Hz VRR対応）
参考価格
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主要な違いを詳しく解説

🎯 映像エンジンが生み出す画質の違い

Z875Rに搭載される「レグザエンジンZRα」は、東芝レグザの映像処理技術の最高峰。深層学習を活用したAI処理により、リアルタイムで高精度な映像分析と最適化を実現している。

特に注目すべきは「AIナチュラルフォーカステクノロジーPRO」の搭載だ。AI構図推定により、映像内の被写体と背景の距離感を分析し、まるで人間の目で見ているような自然な立体感を再現。スポーツ中継では選手の動きが画面から飛び出してくるような臨場感を、映画では奥行きのある映像空間を体験できる。

それに対してZ870Rの「レグザエンジンZR」も、AI超解像などの基本的な高画質処理には対応。十分な性能を持っているが、ZRαのような高度なAI処理機能は搭載されていない。

💡 実際の視聴シーンでの違い：
• スポーツ中継：Z875Rは選手と観客席の距離感が明確で、立体的な映像表現
• 映画鑑賞：暗いシーンでも人物と背景が分離され、映像に深みが生まれる
• 風景番組：手前の花から遠景の山まで、自然な遠近感を表現
• ドラマ：登場人物の表情がより鮮明に、感情表現が豊かに伝わる

🖼️ Mini LED＋量子ドットが実現する色彩美

Z875Rには「広色域量子ドット」技術が採用されている。量子ドット技術は、ナノサイズの半導体粒子が光を受けて発光する特性を利用し、従来の液晶では表現できなかった純度の高い色を再現する。

新開発の高輝度Mini LEDバックライトモジュールと組み合わせることで、従来比約1.2倍の輝度向上を実現。エリア分割数も約1.5倍に増加し、より緻密なバックライト制御が可能となった。これにより、HDR映像では太陽の輝きから夜空の深い黒まで、ダイナミックレンジの広い映像表現を実現している。

さらに「広視野角ワイドアングルシート」の採用により、斜めから見ても色褪せない映像を実現。リビングで家族みんなが異なる角度から視聴しても、全員が同じ高画質を楽しめる。

🎨 色彩表現力の実感シーン：
• 自然ドキュメンタリー：熱帯魚の鮮やかな色彩、サンゴ礁の微妙なグラデーション
• 料理番組：食材の新鮮さが伝わる色表現、焼き色の美味しそうな質感
• アニメ：原作のイメージを忠実に再現する鮮やかな色彩
• 花火大会：夜空に広がる花火の繊細な色の変化

🔊 音響設計の明確な違い

Z875Rの「フロントスピーカーシステム」は、音が直接視聴者に向かって放射される設計。70Wの高出力と相まって、セリフの明瞭性と音場の広がりを両立している。2wayメインスピーカー（15W+15W）、トップスピーカー（10W+10W）、ウーファー（20W）の7個のスピーカーが、それぞれの役割を果たしながら豊かな音響空間を創出。

Z870Rの「ボトムスピーカーシステム」は、スピーカーを下向きに配置し、音を床面に反射させて広げる方式。省スペース設計でありながら、50W（43V型）/60W（50V型）の出力で十分な音質を確保。メインスピーカー（10W+10W）による基本性能はしっかりしており、一般的な視聴には十分な音質を提供する。

両モデルとも「重低音立体音響システムZ」を搭載し、Dolby Atmosにも対応。立体的な音場表現は共通しているが、スピーカー配置と出力の違いにより、音の広がりと迫力には明確な差が生まれる。

🎵 音響性能の実感シーン：
• 映画鑑賞：Z875Rは爆発音の衝撃波まで体感できる迫力
• 音楽ライブ：観客の歓声に包まれるような臨場感
• ニュース・ドラマ：両モデルとも人の声は聞き取りやすいが、Z875Rはより自然な音質
• ゲーム：足音の方向や距離感がより明確に把握できる（Z875R）

🎬 シーン別AI高画質処理の威力

Z875Rに搭載された「AIシーン高画質PRO」は、映像のシーンを自動判別し、それぞれに最適な画質処理を施す。特に夜景・花火・星空モードでは、従来では表現が難しかった暗部のディテールを保ちながら、明るい部分の階調も豊かに再現。

「AIコンテンツ判別」機能により、ビデオコンテンツとアニメコンテンツを自動で識別。それぞれに適した画質処理を行うことで、コンテンツの魅力を最大限に引き出す。「アニメビューティPRO」では、アニメ特有の線画をくっきりと表現し、色彩も原作のイメージに忠実に再現。

各種高画質機能も、Z875RはすべてPRO仕様。「ナチュラルフェイストーンPRO」「ネット動画ビューティPRO」「地デジAIビューティPRO」「おまかせAIピクチャーPRO」と、あらゆるコンテンツに対して最高レベルの画質処理を実現している。

🎯 コンテンツ別の最適化例：
• 夜景撮影番組：街の明かりは輝きを保ちながら、夜空の階調も豊かに表現
• 花火大会中継：火花の一つ一つまで鮮明に、煙の質感もリアルに再現
• アニメ作品：セル画調の作品も、CGアニメも、それぞれに最適な処理
• YouTube動画：圧縮による画質劣化を補正し、より見やすい映像に

📐 サイズ展開が示すターゲットの違い

Z875Rは55V型から85V型まで、大画面に特化したラインナップ。特に85V型は、自宅に映画館を作りたい人や、スポーツ観戦を大迫力で楽しみたい人に最適なサイズ。75V型も、広いリビングでの視聴に適している。

Z870Rは43V型と50V型の2サイズ展開。43V型は6畳程度の部屋でも圧迫感なく設置でき、一人暮らしや寝室用として人気のサイズ。50V型は、コンパクトながらも迫力ある映像を楽しみたい人に適している。レグザ史上初めて、50V型以下のサイズでタイムシフトマシンに対応したことも大きな特徴だ。

両シリーズとも回転式スタンドを採用（Z875R：55/65V型、Z870R：43/50V型）。視聴位置に合わせて画面の向きを調整できる実用的な機能である。

📏 推奨視聴距離の目安：
• 85V型：視聴距離約3.2m以上（15畳以上の部屋推奨）
• 75V型：視聴距離約2.8m以上（12畳以上の部屋推奨）
• 65V型：視聴距離約2.4m以上（10畳以上の部屋推奨）
• 55V型：視聴距離約2.0m以上（8畳以上の部屋推奨）
• 50V型：視聴距離約1.9m以上（6畳以上の部屋推奨）
• 43V型：視聴距離約1.6m以上（4.5畳以上の部屋推奨）

⚡ 電気代を考慮した選択のポイント

年間消費電力量を見ると、Z870Rの省エネ性能が際立つ。43V型で96kWh/年、50V型で110kWh/年という数値は、高性能なMini LED液晶としては優秀な省エネ性能。Z875Rの55V型が130kWh/年であることを考えると、サイズの違いを考慮しても、Z870Rの効率の良さが分かる。

ただし、Z875Rも新開発の高輝度Mini LEDバックライトモジュールにより、従来モデルと比較して効率的な動作を実現。必要な部分だけを必要な明るさで照らすエリア制御により、高画質と省エネを両立させている。

💰 年間電気代の目安（1kWh=31円で計算）：
• 85V型（Z875R）：約6,262円/年
• 75V型（Z875R）：約5,394円/年
• 65V型（Z875R）：約5,332円/年
• 55V型（Z875R）：約4,030円/年
• 50V型（Z870R）：約3,410円/年
• 43V型（Z870R）：約2,976円/年

つまりZ875RとZ870Rの違いは、映像エンジン（ZRα/ZR）の違いと量子ドット・広視野角技術の有無など。最高峰の映像美と音響を大画面で楽しむZ875Rか、省スペースで高機能を実現するZ870Rか、用途に応じた選択が重要。

共通の充実機能

新開発高輝度Mini LEDバックライトモジュール搭載（従来比約1.2倍の輝度向上）
タイムシフトマシン対応（地デジ最大6チャンネルまるごと録画）
AI超解像で4K未満のコンテンツも高精細に
重低音立体音響システムZ（7個のスピーカーによる立体音響）
瞬速ゲームモード（約0.83msecの超低遅延）
4K/120Hz入力対応（ゲームモード 144Hz VRR対応）
AMD FreeSync™ Premium対応でティアリングを防止
Dolby Atmos®対応で映画館のような音響体験
親切ヘッドフォン機能（スピーカーとヘッドフォン同時出力）
12個のネット動画ダイレクトボタン搭載リモコン
Bluetooth方式リモコン採用（向きを気にせず操作可能）
4Kダブルチューナーウラ録対応
BSも地デジも3チューナーW録対応
みるコレ機能で番組を効率よく視聴
レグザリンクで外部機器との連携
HDR10/HLG HDR/Dolby Vision/HDR10+全HDR規格対応
クラウドAI高画質テクノロジー搭載
オブジェクト検出倍速表示で動きも滑らか

どちらを選ぶべきか

✅ Z875Rがおすすめの人

映像の立体感や奥行きを重視する人（AIナチュラルフォーカステクノロジーPRO）
大画面で映画館のような体験を求める人（最大85V型）
色彩表現にこだわる人（広色域量子ドット）
家族みんなで視聴する人（広視野角ワイドアングルシート）
音質も妥協したくない人（70W＋フロントスピーカーシステム）
夜景や花火をよく見る人（AIシーン高画質PRO）
アニメファン（アニメビューティPRO＋AIコンテンツ判別）

💰 Z870Rがおすすめの人

省スペースで高機能を求める人（43V型/50V型）
タイムシフトマシンを小型で使いたい人（レグザ初の50V型以下対応）
電気代を抑えたい人（年間96～110kWh）
寝室や個室用テレビを探している人
基本性能重視でコスパを求める人
一人暮らしの人（43V型は4.5畳から設置可能）
ミニマルなデザインを好む人

📌 まとめ：Z875RとZ870Rは、どちらも新開発の高輝度Mini LEDバックライトモジュールとタイムシフトマシンを搭載した高性能テレビ。Z875Rは最高峰の映像エンジンZRαと量子ドット技術により、大画面で究極の映像美を実現。それに対してZ870Rは43V型からタイムシフトマシンに対応し、省スペースでも妥協のない機能を提供。視聴環境と求める画質レベルに応じて選択すべし。

家電販売員としてのアドバイス

両モデルの最大の違いは、映像エンジンと量子ドットの有無。店頭で実際に見比べると、Z875Rの立体感のある映像表現は一目瞭然。特にスポーツ中継での選手の動きや、風景番組での奥行き感は、AIナチュラルフォーカステクノロジーPROの効果を実感できる。ただし、Z870Rも43V型からタイムシフトマシンに対応したことは画期的。今まで大型モデルでしか使えなかった便利機能が、一人暮らしの部屋でも使えるようになった意義は大きい。設置場所のサイズ制限がなければZ875R、スペースが限られているならZ870Rという選択が基本となるだろう。

商品説明ページ

下位Z870R公式

上位Z875R公式