REGZA【レビュー】Z770Rと型落ちZ770Nの違いを評価 ！

💡 Mini LEDパネルの性能が2倍に進化

両シリーズともMini LEDバックライトを採用しているが、Z770Rは新開発の高輝度Mini LED液晶パネルを搭載。公式発表によるとZ770Nと比較してピーク輝度約2倍、エリア分割数も約2倍に向上。黒の再現力が強化され、明暗の境界もより鮮明に表現。HDRコンテンツの表現力が大幅に向上している。

なお、公式サイトで「従来比約5倍」と記載されているのは、異なるシリーズ間（65Z670Nと65Z770R）の比較であり、今回比較しているZ770Nとは別のモデルとの比較値である点に注意。

📺 サイズ展開が異なる

Z770R：55型・65型・75型の中型サイズがある。共通は：85型・100型の大型サイズ。リビングの広さや視聴距離に応じて、必然的に選択肢が決まる構成となっている。

85Z770Rと100Z770Rは後から追加された形なので機能構成に注意。

🤖 レグザ インテリジェンスとAI新機能

Z770Rには「レグザ インテリジェンス」が新搭載。これはAI技術とセンシング技術により視聴体験を飛躍的に向上させる新技術。

具体的には以下の3つのAI機能が含まれる：
– 「レグザAI快適リスニング」：AIがコンテンツの音声成分を認識し、人の声を聞きやすく調整
– 「レグザAIボイスナビゲーター」：Googleの生成AI・Geminiと連携し、「最近話題のドラマ」といった曖昧な発話でも文脈を理解してコンテンツを提案（対話形式は2025年夏対応予定）
– 「レグザ インテリジェンス」の各種センシング機能による自動最適化

これらはZ770Nには一切搭載されていない最新技術。

画面の見やすさと便利機能

Z770Rは全サイズで低反射コートを採用し、照明や日光の映り込みを軽減。2画面表示機能「ダブルウインドウ」にも対応し、放送番組とYouTube動画などを同時表示できる。それに対してZ770Nの低反射処理は100型モデルのみで、2画面表示機能もない。

🎮 リモコンの操作性が大幅向上

Z770Rには新型リモコン「CT-90507」を採用。使用頻度の高いキーをカーソル周りに配置し、キーの傾斜形状も見直したことで操作性を大幅に向上。Z770Nのリモコン（CT-90501/CT-90505）から使い勝手が改善されている。

NHKプラスなどへのダイレクトアクセスボタン12個やMy.Choiceボタンは両モデル共通だが、物理的な配置と形状の改良により、より直感的な操作が可能になった。

音響システムの違い

両シリーズとも合計60Wの出力だが、スピーカー配置が異なる。Z770Rは2wayメインスピーカーとトップスピーカーを前方に配置し、セリフの聞き取りやすさを重視。Z770Nの85型は7個のスピーカーでサイドツィーターによる広がり感、100型は9個のスピーカーで迫力重視の構成となっている。

ゲーム機能の充実度

Z770Rは全サイズで4つのゲームモード（レトロゲーム含む）、ゲーミングメニュー、AMD FreeSync Premium、4K 144Hz VRRに対応。Z770Nは85型でのみ同等機能を搭載し、100型は4K 120Hz VRRまでの対応となっている。

共通の特徴

• 4K解像度（3,840×2,160ピクセル）
• Mini LEDバックライト採用（Z770Rは新開発の高輝度版）
• レグザエンジンZR搭載
• 倍速駆動対応（120Hz）
• HDR10、HLG HDR対応（両シリーズ共通）
• 重低音立体音響システムZ（60W）
• Dolby Atmos対応
• 主要ネット動画サービス対応
• みるコレ搭載（推し活サポート機能）
• 4K/120Hz信号入力対応（ゲーム）
• HDMI入力4系統
• USB HDD録画対応
• 地デジAIビューティ、ナチュラルフェイストーン搭載

どちらを選ぶべき？

🎨 Z770Rがおすすめの人

• 55～75型の設置しやすいサイズを探している
• 最新のAI機能で映像・音声を自動最適化したい
• Googleアシスタントより賢い音声操作を求める
• 人の声が聞き取りやすい音響を重視
• 2画面表示でながら視聴を楽しみたい
• ゲーム機能を最大限活用したい
• 照明の映り込みが少ない画面を求める
• Wi-Fi 6の高速通信を活用したい
• 操作しやすい新型リモコンを使いたい

📺 Z770Nがおすすめの人

• 基本的な高画質・高音質があれば十分
• AI機能は特に必要ない
• ビデオ入力端子を使いたい
• 型落ちモデルで価格を抑えたい

🚨 他の情報比較サイトで誤った記載を発見：

• あるサイトはZ770RとZ770Nを「ハイセンスの4K液晶テレビ」と記載していますが、正確には「東芝（TVS REGZA）の4K液晶テレビ」です。また、映像エンジンを「HI-ViewエンジンX」としていますが、正確には「レグザエンジンZR」です。当然、違う機種と比べてるためか項目が意味不明になっている。誤った情報に惑わされないように注意しましょう。2025/6/24確認済。

家電販売の経験から一言

Z770RとZ770Nはサイズ展開が完全に異なるため、まず設置場所のサイズ確認が最重要。6～8畳の部屋なら55型、10～12畳なら65～75型、それ以上の広さや視聴距離3m以上なら85型以上が目安となる。

Z770Rの最大の魅力は、Mini LEDの性能が2倍になったことと、AI機能による快適性の向上。特に「レグザAI快適リスニング」は高齢者がいる家庭で重宝する機能。音声操作も「最近話題のドラマ」といった曖昧な言い方で検索できるようになり、リモコン操作が苦手な方にも優しい。

ただし、AI機能は「あったら便利」程度に考え、基本的な画質・音質で十分なら型落ちZ770Nも良い選択。Z770Rの低反射コートは日当たりの良いリビングでは大きな差となるため、設置環境も考慮して選択することをおすすめする。