【口コミ】SR-X910DとSR-V10BBの違い！レビュー パナソニック炊飯器

🔥 Wおどり炊きで甘み11%・粘り1%アップ

SR-X910Dは従来の急減圧バルブに加えて「高速交互対流IH」を新搭載。IHの切り替えで強力な熱対流を起こす「Wおどり炊き」へと進化。型落ちのおどり炊きと比べて甘み成分が約11%、粘りが約1%向上。

急減圧なしモデルと比較すると、甘み成分は約28%、粘りは約5%もアップ。一粒一粒にしっかり熱を伝え、お米本来のうまみを最大限に引き出す。

🔬 リアルタイム赤外線センサーで甘み8%アップ

SR-X910Dは新たに「リアルタイム赤外線センサー」を搭載し、4つのセンサーで釜内を監視。釜内の温度変化やお米の状態をリアルタイムで細かく検知し、約9,600通りのビストロ匠技AIプログラムから最適な炊き方を選択。

SR-V10BBの3つのセンサー（沸騰検知、リアルタイム圧力、釜底温度）と比べて検知精度が向上し、従来品より甘み約8%アップを実現。保温中のごはん残量も正確に把握できるため、30時間保温が可能に。

🍚 型落ちにしかない便利機能

SR-V10BBには新モデルにない「玄米高速コース」があり、通常78～105分かかる玄米を68～75分で炊飯可能。玄米を頻繁に食べる人には大きなメリット。

さらに「発芽/分づきがゆ」メニューや、スマホ感覚で操作できる「タッチパネル液晶」、節約意識が高まる「電気代目安表示」も型落ちモデルのみの機能。これらの便利機能が新モデルで省かれたのは残念。

⚡ 省エネ性能の違い

意外なことに、型落ちSR-V10BBの方が年間消費電力量が81.1kWhで新モデルの83.0kWhより省エネ。省エネ基準達成率も107%と高い。ただし炊飯時消費電力量は新モデルが159Whで型落ちの169Whより10Wh少ない。

保温時消費電力量はSR-V10BBが12.9Wh/hで優秀だが、SR-X910Dは16.6Wh/hとやや多め。ただし新モデルは30時間保温可能なので、トータルで見れば一長一短。

📱 操作性・使い勝手の変化

SR-X910Dは「ふつう」を含む13通りの食感炊き分けが可能で、型落ちの12通りより1つ増加。また静音化設計により動作音を抑制（詳細は非公開）。

本体質量はSR-V10BBが6.3kgで、新モデルの6.8kgより500g軽量。本体高さも新モデルが1mm低い程度でほぼ同じ。どちらも内釜は遠赤ダイヤモンドプレミアムコート5年保証で同等。

つまりSR-X910DとSR-V10BBの違いは、炊き技の進化（Wおどり炊き）、リアルタイム赤外線センサーの有無、保温時間（30時間vs24時間）、そして型落ちにしかない玄米高速コース・タッチパネル液晶・電気代表示機能など。基本性能は新モデルが上だが、使い勝手の面では型落ちが優れる部分もある。価格差と必要な機能を天秤にかけて選択すべきである。

どっちがおすすめ？

家電販売の経験から一言

SR-X910Dは「Wおどり炊き」とリアルタイム赤外線センサーで確実に進化している。甘み11%アップは数値以上に実感できる差で、30時間保温も共働き世帯には嬉しい機能。ただし、SR-V10BBの玄米高速コースとタッチパネル液晶が新モデルで省かれたのは惜しい。特にタッチパネルからボタン式への変更は操作性の後退。玄米派や直感操作を重視する人、電気代を把握したい人は型落ちも十分選択肢になる。おいしさ重視ならSR-X910D、使い勝手と価格重視ならSR-V10BBという選択が賢明だ。