なんという斬新なデザイン!もはやダサいのかスタイリッシュなのかさえ判別不能、ある意味、、、クール🧊!
マレーシアの家電売り場で発見したティファールの炊飯器RK1721(RM159.30≒約5,300円)
実はこれ、単純な機械式炊飯器なのですが、店頭表示では「AI搭載」「球形釜」を大々的にアピール。価格は日本の象印・タイガーの1/10以下という衝撃プライス。
なんという斬新なデザイン!もはやダサいのかスタイリッシュなのかさえ判別不能、ある意味、、、クール🧊!
マレーシアの家電売り場で発見したティファールの炊飯器RK1721(RM159.30≒約5,300円)
実はこれ、単純な機械式炊飯器なのですが、店頭表示では「AI搭載」「球形釜」を大々的にアピール。価格は日本の象印・タイガーの1/10以下という衝撃プライス。
マレーシアではTefal、Philips、Electrolux、Toshibaが人気ブランド上位 Top 10 Best Rice Cookers in Malaysia 2025 (Mini & Big Size)。日本ブランドも人気だが価格が高く、現地では「Japanese rice cooker = 高級品」という位置づけ。
一方でRK1721は0.4L(2カップ)容量、4層ノンスティック加工、ワンボタン操作 COMPARE DULUTefalという超シンプル仕様。200Wという消費電力は日本の高級機の1/6程度。
日本では2022年10月に初参入し、5万円前後のミドル〜ハイエンド市場のみで勝負 美食の国フランスのブランド「ティファール」が日本の炊飯器に挑戦!「ザ・ライス 遠赤外線IH炊飯器 5.5合」を新発売! | 株式会社グループセブ ジャパンのプレスリリース。「遠赤外線×高火力IH」という独自技術で差別化を図るも、象印・タイガーの牙城は崩せず。
実際のAI搭載は上位機種のFuzzy Logic搭載モデル(RK7321など)で、自動で温度と時間を調整する機能 TefalTefalを指す。写真のRK1721は機械式なのでAI非搭載だが、店頭では「AI」表示で販売促進している模様。
・日本:高級路線一本(遠赤外線IH、5万円〜) ・東南アジア:幅広い価格帯(機械式〜AI搭載まで、5千円〜3万円)
日本の炊飯器市場は年間出荷500万台を割り、高級化と低価格の二極化が進行中 高級路線が進む炊飯器市場 タイガー魔法瓶、フラグシップモデルでシェアを狙う。ティファールは後発ゆえに高級路線で勝負せざるを得ないが、海外では価格重視層もしっかり取り込む戦略。
日本では、ご飯が確実に主食であり(考えるまでもなく当たり前)、日本の消費者の炊飯器への要求レベルは異常に高い。「粒立ち」「甘み」「もちもち感」などを追求し、内釜の素材や層数で競う世界。少し前を思い返してみると糖質制限だのなんだの、お米が悪者になったかのような報道が増え、気づけば米が足りない、足りない、どうなってんだって!?やっと気づいた国民。メディアを信じすぎましたね?
一方、海外では「Rice = おかずの脇役」という位置づけが多く、シンプルに炊ければOKという層が大半。だから200Wのワンボタン炊飯器でも十分売れる。
面白いのは、マレーシアでも「AI」という言葉が販促に使われていること。実際の機能より「最新技術っぽさ」を演出する販売戦略は世界共通なのかもしれない。
ティファールの電気ケトルは日本で10年連続シェアNo.1 ティファール、電気ケトル売り上げシェアNo.1を10年連続獲得 – 家電 Watchを獲得したが、炊飯器市場では苦戦中。しかし海外では着実にシェアを伸ばしている。同じ調理家電でも、国によってブランド戦略を変える必要性を実感する一枚です。