【違い】AX-LSX3CとAX-LSX3Bの違い！シャープ ヘルシオ

🤖 業界初の生成AI「クックトーク」搭載（最大の進化）

AX-LSX3Cには、シャープが「AIoTスマート家電」として開発した業界初の生成AI「クックトーク」が搭載。これは単なる音声認識ではなく、自然な会話で料理の悩みを解決する画期的な機能。

たとえば「今日の夕食何にしよう」「冷蔵庫に豚肉とキャベツがあるけど何が作れる？」といった日常的な相談から、「カレーを4人分から6人分に増やしたい」「塩分控えめの料理を教えて」といった具体的な要望まで対応。音声だけでなくテキスト入力も可能なので、静かな環境でも使える。

シャープの発表によると、このクックトークは調理家電における生成AI活用の第一弾として位置づけられており、今後も進化が期待される機能。

❄️ らくチン1品で冷凍食材も自動調理

新モデルの「らくチン1品」は、冷凍食材に完全対応した5つの専用メニューを新搭載。具体的には「らくチン！ベジ」「らくチン！煮物」「らくチン！中華」「らくチン！カレー」「らくチン！パスタ」で冷凍食材がそのまま使える。

たとえば冷凍のブロッコリーやミックスベジタブルを使った副菜、冷凍肉と冷凍野菜で作る中華炒めなど、解凍の手間なく調理可能。分量も自動で判別するため、計量も不要。仕事帰りに買い物に寄れなかった日でも、冷凍庫の食材だけで栄養バランスの取れた一品が完成する。

64眼赤外線ムーブセンサーと絶対湿度センサーの組み合わせにより、食材の状態を正確に把握。冷凍食材特有の水分量の変化にも対応し、べちゃっとした仕上がりを防ぐ。

♨️ ほかほかキープ機能が進化

「ほかほかキープ」機能が大きく進化。これまで調理前にしか設定できなかった機能が、調理開始後でも設定可能に。調理中に「子供のお迎えが遅れる」といった急な予定変更にも対応できる。

新たに「らくグリ！調理」でも設定可能になり、1～2人分の少量調理でも温かさをキープ。最大30分間、適度な蒸気で食材の乾燥を防ぎながら温かい状態を維持する。

🍱 ヘルシオトレーの活用範囲が拡大

付属のヘルシオトレー（270×170mm）の活用方法が大幅に拡充。新たに「ヘルシオあたため」に対応し、買ってきたお惣菜や作り置きのおかずを少量だけ温めたい時に便利。

過熱水蒸気の力で、から揚げはカラッと、ハンバーグはジューシーに、パンはふんわりと復元。電子レンジのような部分的な加熱ムラもなく、全体を均一に温める。一人暮らしや夜食など、少量の温め直しが多い家庭では特に重宝する機能。

さらに「ゆで卵」「ブラウニー」などヘルシオトレー専用メニューも拡充され、少人数向けの調理がより充実。

📊 メニュー数増加と内容の進化

掲載メニュー数が270から288へ、自動メニュー数が286から305へと増加。単純な数の増加だけでなく、メニューの内容も時代のニーズに合わせて進化。

特に低糖質メニューや時短メニューが強化されており、健康志向の高まりや共働き世帯の増加といった社会的背景に対応。たとえば糖質を抑えた主食メニューや、15分以内で完成する時短メニューなどが追加されている。

また、COCORO KITCHENと連携することで、季節や時間帯に応じた献立提案も受けられる。梅雨時期には食中毒予防に配慮したメニュー、夏場には夏バテ防止メニューなど、きめ細かな提案が特徴。

🎨 デザインの洗練とブランド戦略

AX-LSX3Cで注目すべきは、SHARPロゴが若干小さくなり、HEALSIOロゴが相対的に目立つデザインに変更された点。これはヘルシオブランドの独自性をより強調する戦略と考えられる。

キッチン家電として、企業ロゴよりも製品ブランドを前面に押し出すことで、「ヘルシオ」という名前の認知度向上を狙った変更。実際、ヘルシオは過熱水蒸気調理の代名詞として定着しており、このブランド力をさらに強化する意図がうかがえる。

デザイン面では、操作パネルの配置や質感も改良され、高級感のあるキッチンにも調和する洗練された外観に。ヘルシオシリーズは過去にグッドデザイン賞2023を受賞した実績もあり、デザイン性の高さは継承されている。

つまりAX-LSX3Cと型落ちAX-LSX3Bの違いは、生成AI「クックトーク」の搭載、冷凍食材対応の拡充、ほかほかキープ機能の全面進化、ヘルシオトレーの活用拡大、メニューの質的向上、デザインの洗練など、日常使いの利便性と将来性の両面で大きく進化した点。

どちらを選ぶべき？

家電販売の経験から一言

両モデルとも過熱水蒸気調理の頂点に立つヘルシオ。基本性能は同等だが、AX-LSX3Cの生成AI「クックトーク」は単なる新機能ではなく、料理の概念を変える可能性を秘めている。実際の店頭デモでは、献立に悩むお客様がAIとの対話で目を輝かせる場面を何度も見てきた。冷凍食材対応の進化も、共働き世帯や高齢者世帯から高い評価を受けている。型落ちAX-LSX3Bも十分優秀で、特にCOCORO VOICEがすぐ使える点は見逃せない。どちらを選んでも、過熱水蒸気がもたらす「水で焼く」美味しさと健康効果は変わらない。あとは、AIという新しい料理パートナーを求めるか、実績ある機能で堅実に行くか、それぞれのライフスタイルに合わせて選択してほしい。