【レビュー】65X9900Rと65X8900Rの違い！REGZA 4K有機EL

🔊 65型最大の差は18スピーカー/180Wの圧倒的音響

65型モデルにおいて、65X9900Rは18個のスピーカーを搭載し、180Wの大出力を実現。これは65X8900Rの7個/60Wと比較して、スピーカー数で約2.6倍、出力で3倍という圧倒的な差。大画面65型だからこそ、この音響性能差が活きてくる。

65X9900Rのスピーカー構成は、2wayメインスピーカー、2wayサイドスピーカー、2wayトップスピーカー、2wayセンタースピーカー、ウーファー×2という豪華仕様。「重低音立体音響システム XIS」により、まるで映画館のような包まれる音場を実現。

これに対し65X8900Rは2wayメインスピーカー、トップスピーカー、ウーファーという基本構成。「重低音立体音響システムX」も搭載しているが、スピーカー数と出力の差により、音の広がりと迫力で大きく差がつく。

🖥️ RGB4スタック有機ELの真価を65型で体感

65X9900Rの「高輝度広色域 RGB4スタック有機ELパネル」は、赤・青・緑からなる4層構造の発光層により、従来比約1.3倍の輝度向上と約1.1倍の色域拡大を実現。65型という大画面だからこそ、この高輝度と広色域の恩恵を最大限に受けられる。

65X8900Rの「高コントラスト有機EL」パネルも高画質だが、RGB4スタック構造ではないため、HDRコンテンツの明暗表現や色彩の鮮やかさで差が出る。大画面になるほど、この差は顕著になる。

さらに65X9900Rは「ディープブラックコントロールPRO」と「AI超解像PRO」を搭載。黒の締まりと細部の描写力で、65X8900Rの通常版と明確な差別化を図っている。

📼 大画面だからこそ活きるタイムシフトマシン

65X9900Rのタイムシフトマシンは、地デジ9チューナーで最大6チャンネルを同時録画。65型の大画面で過去番組表を操作し、見逃した番組を選んで視聴する体験は格別。まるごとチャンネル機能でザッピング感覚で過去番組を楽しめる。

65X8900Rはタイムシフトマシン非搭載で、地デジチューナーも3個に留まる。通常録画は可能だが、大画面を活かした過去番組の一覧表示や、複数番組の同時録画はできない。

65型という大画面は家族で共有することが多いため、家族それぞれが見たい番組を録画できるタイムシフトマシンの価値は高い。65X9900Rなら誰も見逃すことがない。

👤 ミリ波レーダーで65型を賢く活用

65X9900Rだけのミリ波レーダー機能は、視聴者の位置や動きを検知して映像・音響を最適化。65型という大画面では、視聴位置による画質・音質の違いが出やすいため、自動調整機能の価値が高い。

「スマートちょっとタイム」機能で、少し席を外すときに音声を大きくして聞こえやすくしたり、長時間離席時は自動で省エネモードに切り替わる。大画面テレビは消費電力も大きいため、自動省エネ機能の恩恵も大きい。

65X8900Rにはこれらのセンシング機能がないため、手動での調整が必要。家族で視聴位置が変わることの多い65型では、この差は使い勝手に大きく影響する。

つまり65X9900Rと65X8900Rの違いは、音響システムの圧倒的な差（18個vs7個のスピーカー/180W vs 60W）、RGB4スタック有機ELパネルの有無、タイムシフトマシンとミリ波レーダーの有無、そして画質処理のPRO仕様。65型という大画面だからこそ、これらの差がより顕著に体感できる。

どっちがおすすめ？

家電販売の経験から一言

65型という大画面で選ぶなら、65X9900Rの18スピーカー/180Wは圧巻。店頭で聴き比べると、音の包まれ感が全く違う。65X8900Rの7スピーカー/60Wでは、大画面に対して音響が物足りなく感じることも。RGB4スタックパネルの輝度差も、65型の大画面だとより顕著に感じられる。タイムシフトマシンは家族での使用が多い65型では特に重宝する機能。ただし、一人暮らしや夫婦二人なら65X8900Rでも十分高画質。65型を選ぶ時点で迫力を求めているはずなので、音響性能を妥協しない65X9900Rが理想的な選択といえる。