【鬼比較】43Z870Rと43Z670Rの違い口コミ:レビュー! 4K液晶テレビREGZA

📺 タイムシフトマシン機能の決定的な違い

43Z870Rは「フル機能タイムシフトマシン」を本体内蔵で搭載。地デジ番組を最大6チャンネルまるごと録画でき、過去番組表から見逃した番組を自由に選んで視聴できる。外付けHDDを接続するだけで、すぐにタイムシフト機能が使える。

43Z670Rは「過去番組表」や「始めにジャンプ」といったタイムシフト機能を利用するには、別売の対応機器（レコーダーやタイムシフトマシン対応レグザ）とホームネットワーク設定が必須。テレビ単体では通常録画のみとなる。

この違いのため、43Z870Rは地デジチューナーを9個搭載（タイムシフト用6個＋通常用3個）、43Z670Rは3個のみ。USB端子も43Z870Rは4個、43Z670Rは2個と倍の差がある。

✨ Mini LEDとエリアコントロール（43型特有の重要な差）

43Z870Rは「新開発 高輝度Mini LED液晶パネル」を採用し、従来比約1.2倍のピーク輝度と約1.5倍のエリア分割数を実現。Mini LEDによる緻密な輝度制御で、明暗が混在する映像でも高コントラストを表現。

43型において特に重要なのが「リアルブラックエリアコントロール」の有無。43Z870Rは搭載しているが、43Z670Rは非搭載。50型のZ670Rには搭載されているため、43型特有の差別化ポイントとなっている。暗いシーンの多い映画やゲームで、黒の締まりに明確な違いが出る。

色調整能力でも、43Z870Rの「36色軸リッチカラーイメージコントロール」に対し、43Z670Rは「32色軸」。より細かな色調整により、肌色の自然さや風景の階調表現で優位性がある。

🔊 音響システムの逆転現象（43型の特徴）

43型では音響出力に興味深い逆転がある。上位モデルの43Z870Rが50W出力なのに対し、43Z670Rは60W出力と10W大きい。音量重視なら43Z670Rが有利。

スピーカー構成でも違いがあり、43Z870Rは「トップツィーター×2」、43Z670Rは「トップダブルツィーター×2」を採用。43Z670Rの方が高音域の指向性が向上し、より広がりのある音場を実現している。

どちらも「重低音立体音響システムZ」を搭載し、Dolby Atmosにも対応。基本的な音響品質は高いレベルで共通しているが、出力と高音域の表現で43Z670Rが健闘している。

⚡ 省エネ性能と発売時期

年間消費電力量は43Z870Rが96kWh/年、43Z670Rが99kWh/年と、Mini LED搭載ながら43Z870Rの方がわずかに省エネ。年間約90円の電気代差（1kWh=30円計算）と小さいが、高機能でありながら省エネな点は評価できる。

発売時期は43Z670Rが2025年4月18日で先行、43Z870Rは2025年7月18日と約3ヶ月遅れの発売となった。

つまり43Z870Rと43Z670Rの違いは、タイムシフトマシン機能の実装方法（本体内蔵か別売機器連携か）、Mini LEDパネルの採用、リアルブラックエリアコントロールの有無（43型特有の差）、そして音響出力の逆転（60W vs 50W）。基本的なAI機能や画像処理エンジンは同じなので、これらの差に価値を感じるかどうかが選択のポイント。

どっちがおすすめ？

家電販売の経験から一言

43型は設置スペースが限られる場合が多く、テレビ単体で完結できるかが重要。43Z870Rのタイムシフトマシン本体内蔵は、レコーダーを置くスペースがない環境で真価を発揮する。Mini LEDとリアルブラックエリアコントロールの組み合わせは、43型という画面サイズでも映画館のような没入感を実現。意外なのが音響面で、43Z670Rの60W出力とダブルツィーターは、音楽番組やライブ映像を楽しむ人には魅力的。どちらも高性能だが、録画機能重視なら43Z870R、音響重視なら43Z670Rという選び方もある。43型でここまでの機能差があるのは珍しく、購入前にじっくり比較検討する価値がある。