【鬼比較】NA-LX125EとNA-LX113Eの違いを比較/ななめドラム洗濯乾燥機

💧 トリプル自動投入の有無が最大の違い

NA-LX125Eには「トリプル自動投入」機能を搭載。液体洗剤と柔軟剤に加え、3つ目のタンク「選べるタンク」におしゃれ着洗剤、酸素系液体漂白剤、汚れはがし剤から1つを選んで自動投入できる。計量の手間がなく、適量を自動で投入するため入れすぎも防げて経済的。

液体洗剤は約1,010mL、柔軟剤は約890mL、選べるタンクは約730mLまでまとめて入れられる。コースに合わせて投入する液剤の量やタイミングまでコントロールし、洗浄力を最大限に引き出す。

これに対しNA-LX113Eは自動投入機能非搭載。毎回手動で洗剤や柔軟剤を計量して投入する必要がある。忙しい朝や疲れている夜の洗濯では、この差は大きい。

👔 汚れはがしコースで頑固な汚れも予洗いなし

NA-LX125Eには花王と共同開発した「汚れはがしコース」を搭載。専用の「汚れはがし剤（別売）」を使用することで、蓄積した皮脂汚れも予洗いなしでラク落ち。Yシャツの襟元の黄ばみや袖口の汚れなど、つけおきや予洗いの手間を軽減できる。

汚れはがし剤は汚れを落としやすい状態へ変質させ、洗剤の効果を強化させる仕組み。従来とは異なる汚れへのアプローチで、洗剤の効果をより高める。2kg以下（Yシャツ10枚程度）まで対応し、月に1回の使用が推奨されている。

NA-LX113Eにはこの機能がないため、頑固な汚れは事前につけおきや手洗いが必要となる。

🏨 タオルコースでプロ仕様の仕上がり

NA-LX125Eには「タオルコース」を搭載。IKEUCHI ORGANIC監修による”プロの技”3つに学んだ専用コース。ふんわりした風合いと吸水性を保ち、気持ちいい肌ざわりのタオルに仕上げる。

洗濯から乾燥まで通し運転のみのコースで、タオルの自然劣化を防いだり、使い込まれたタオルを復活させる効果はないが、毎日使うタオルを快適に保つには効果的。綿以外（化繊など）が含まれたものやタオルシーツなどの大物は効果が小さくなることもある。

NA-LX113Eにはタオル専用コースがないため、通常のコースで洗濯することになる。タオルのゴワゴワ感が気になる人にとっては大きな差となる。

🔄 2度洗いモードで念入り洗浄

NA-LX125Eの「2度洗いモード」は、汚れが多い衣類を念入りに洗いたいときに便利。1回目の洗いで汚れを浮かし、2回目の洗いでしっかり落とす仕組み。泥汚れや食べこぼしなど、通常の洗濯では落ちにくい汚れに効果的。

特に子供がいる家庭では、公園で遊んだ後の泥だらけの服や、給食でついた食べこぼしなど、しつこい汚れと日々格闘している。そんなときに2度洗いモードがあれば、手洗いの手間を省きながらしっかりと汚れを落とせる。

NA-LX113Eにはこの機能がないため、汚れがひどい場合は事前の手洗いや、洗濯を2回行う必要がある。

☔ はっ水回復コースで機能性を維持

NA-LX125Eの「はっ水回復コース」は、ヒートポンプ乾燥の熱を活用し、低下したはっ水機能をよみがえらせる。レインウェアやスポーツウェアなど、はっ水加工された衣類の機能を長く維持できる。

アウトドアブランドのゴールドウインも監修に関わっており、機能性衣類のケアに配慮した設計。洗濯を繰り返すことで低下するはっ水性能を、家庭で簡単に回復できるのは大きなメリット。

NA-LX113Eではこの機能がないため、はっ水スプレーを別途購入して処理する必要がある。

📐 洗濯容量と扉の選択肢の違い

洗濯容量はNA-LX125Eが12kg、NA-LX113Eが11kg。1kgの差だが、週末のまとめ洗いや大家族では意外と大きな違いとなる。シーツや毛布などの大物洗いでも余裕がある。

扉の開き方も重要な違い。NA-LX125Eは左開きと右開きの両方をラインアップしているが、NA-LX113Eは左開きのみ。洗濯機の設置場所によっては、右開きが必要な場合もあるため、この違いは購入前に必ず確認したいポイント。

質量はNA-LX125Eが80kg、NA-LX113Eが77kgと3kgの差。設置や移動の際には若干の違いが出るが、実用上はほとんど気にならないレベル。

🎛️ 操作性とAIエコナビの違い

操作部はNA-LX125Eが「ホワイト液晶パネル＋操作ボタン」、NA-LX113Eが「LEDパネル＋操作ボタン」。液晶パネルの方が情報量が多く、各種設定や残り時間などが見やすい。特に自動投入のタンク残量なども確認しやすい。

AIエコナビ機能では、NA-LX125Eは水温・衣類の量・衣類の質の3つをセンシング、NA-LX113Eは衣類の量・衣類の質の2つ。水温センシングがあることで、より効率的な洗濯が可能。特に冬場の冷たい水での洗濯時に、適切な洗濯時間や洗剤量の調整ができる。

💧 使用水量と時間のわずかな違い

標準使用水量（洗濯時）はNA-LX125Eが83L、NA-LX113Eが78Lと、下位モデルの方が5L少ない。洗濯容量が1kg少ないことを考えると妥当な差。節水を重視する人にとってはNA-LX113Eの方が経済的。

洗濯時間もNA-LX125Eが約32分、NA-LX113Eが約31分と1分の差。実用上はほとんど変わらない。洗濯乾燥時間は両モデルとも標準で約119分、省エネモードで約192分と同じ。

消費電力量（洗濯乾燥時）も両モデルとも945Wh（標準）/680Wh（省エネ）と同一。基本的な省エネ性能に差はない。

つまりNA-LX125Eと下位モデルNA-LX113Eの違いは、トリプル自動投入の有無、汚れはがしコース・タオルコース・2度洗いモード・はっ水回復コースの搭載有無、洗濯容量（12kg vs 11kg）、扉の選択肢（左右開き vs 左開きのみ）など。基本的な洗浄力や乾燥性能は同等なので、これらの付加機能に価値を感じるかどうかが選択のポイント。

どっちがおすすめ？

家電販売の経験から一言

店頭で多くのお客様の声を聞いてきたが、トリプル自動投入は一度使うと手放せなくなる機能。特に共働き世帯や子育て中の家庭では、朝の忙しい時間に洗剤を計量する手間が省けるのは想像以上に楽。汚れはがしコースも、Yシャツの襟汚れに悩む人には画期的な機能として評価が高い。タオルコースは実際に使ってみると、ホテルのタオルのような仕上がりに感動する人が多い。それに対してNA-LX113Eは、必要十分な機能に絞り込んだモデル。はやふわ乾燥 ヒートポンプとスゴ落ち泡洗浄という基本性能は上位機種と同じなので、洗浄力や乾燥性能に不満を感じることはない。右開きが必要な設置環境なら選択肢はNA-LX125E一択だが、左開きで問題なく、シンプルに使いたい人ならNA-LX113Eも十分満足できる。どちらを選んでも、パナソニックのドラム式洗濯機の完成度の高さは実感できるはずだ。