【鬼比較】ES-12X1と型落ちES-X12Cの違い口コミ:レビュー！シャープドラム式洗濯乾燥機

🌀 モモンガファン改良でさらなる省エネを実現（最大の進化）

ES-12X1では、生物模倣技術「ネイチャーテクノロジー」を活用した「モモンガファン」を改良。羽根の空気抵抗を抑えることで、効率的に風量を送風できるように進化した。

モモンガの滑空姿勢を模倣・応用した形状のファンで、新モデルでは微妙な設計変更により、洗濯槽内に送り込む風量がさらにアップ。これにより乾燥効率が向上し、省エネ性のさらなる向上に加えて、乾燥運転後のシワもより抑制される。

洗濯時の消費電力も320W（標準時）と、型落ちモデルの480Wから大幅に削減。温水使用時でも600Wに抑えている。消費電力量（洗濯～乾燥）590Whという業界トップクラスの省エネ性能を、モモンガファンの改良により実現している。

🧺 タオルケアコース新搭載でタオルの機能を長持ち

ES-12X1では新たに「タオルケアコース」を搭載。ハイブリッド乾燥技術を活かし、タオルの吸水性や風合い、ボリューム感といった機能の低下を抑制する専用コース。お気に入りのタオルを長く快適に使い続けられる。洗濯～乾燥容量は2kg以下。

これに対しES-X12Cには「サッと予洗いコース」が搭載されていた。洗剤いらずで約5分かけて汚れを落とす予洗い機能だったが、手で洗ってから洗濯した方が早いという声もあり、新モデルではタオルケアコースに置き換えられた。

タオルケアコースでは、除菌・消臭効果も期待でき、プラズマクラスターとの相乗効果で衛生的にタオルを管理できる。毎日使うタオルだからこそ、長く心地よく使える機能は価値が高い。

🤖 生成AI対応「COCORO HOME AI」で洗濯の悩みを解決

ES-12X1は業界初の生成AIサービス「COCORO HOME AI」に対応。取扱説明書やシャープ独自の知識情報をもとに、洗濯の悩みに対して回答を生成。

設定方法がわからない、めったに洗わない衣類の洗い方を知りたいといった質問（テキストで入力）に、AIが適切なアドバイスを提供。質問内容によっては、専用のダウンロードコースの送信も提案してくれる。

ES-X12CもCOCORO WASHには対応しているが、生成AI機能は非対応。新モデルでは、より賢く、より頼れる洗濯パートナーへと進化している。

📐 コンパクト化と軽量化でより設置しやすく

ES-12X1は外形寸法が640×719×1,120mmと、型落ちモデルより奥行が20mm短縮。わずかな差に思えるが、狭い洗面所では貴重なスペース削減となる。

質量も約80kgと3kg軽量化を実現。搬入時の負担が軽減され、2階への設置もしやすくなった。ドアの開放角度も約102°と4°広がり、洗濯物の出し入れがよりスムーズに。

インテリアに調和しやすいシンプルでスリムな水平垂直スタイルの新デザインを採用。ドアと操作部を分離した新設計により、操作部を大きく見やすくするなど、使い勝手にも配慮されている。

🎛️ ダイレクトタッチナビでより直感的な操作

ES-12X1の操作パネルは「ダイレクトタッチナビ」に進化。ES-X12Cの「光るタッチナビ」も、ガラスパネルに光るタッチキー方式で基本的には同じだが、新モデルはよりスタイリッシュなデザインに。

タッチしやすいよう斜めに立ち上がったワイドな操作部は、必要なキーだけが光るので迷わず操作可能。ガラス素材によるフラットなデザインなので、お掃除もラクラク。

液体洗剤・柔軟剤自動投入タンクの容量も約950mLに拡大（型落ちモデルの600mLから大幅アップ）。補充の頻度が減り、より便利になった。

💧 液だれ防止機構でタンクのお手入れが簡単に

ES-12X1には新たに「液だれ防止機構」を採用。自動投入タンクを取り出す際の液だれを防ぎ、より手軽に取り扱える設計となった。

お手入れは6か月に1回程度で済み、タンクに水を入れて洗浄モードをスタートするだけという簡単さ。洗濯するごとに水が流れる構造のため洗剤が詰まりにくく、粘度が高い液体洗剤・柔軟剤でも使用可能。

ES-X12Cにはこの機構がないため、タンク取り出し時の液だれに注意が必要だった。日常的なメンテナンスの快適性が向上した点は、毎日使う家電として重要な進化といえる。

🛡️ ドアパッキンに抗菌・防カビ加工を追加

ES-12X1のドアパッキンには新たに抗菌・防カビ加工を施した。抗菌剤を練り込むことで、99.9％以上の抗菌効果とカビ菌発育の抑制を確認。

ドアパッキン自動洗浄機能は両モデルに搭載されているが、ES-12X1では抗菌・防カビ加工との相乗効果で、より清潔な状態を保てる。湿気がこもりやすいドアパッキン部分だけに、この進化は衛生面で大きなメリット。

長期間使用してもカビや雑菌の繁殖を抑え、いつも清潔な洗濯環境を維持できる。

♻️ 環境に配慮した設計の進化

ES-12X1は環境配慮設計を強化。リサイクル可能比率が89.5%に向上（ES-X12Cは86.7%）。ドアガラスの使用面積を削減し、廃棄時のリサイクル性を高めた。

さらに、製品全体のプラスチック素材のうち、質量比10%以上に再生プラスチックを使用。サステナビリティを意識した環境配慮設計を採用している。

節水機能については、新モデルは「節水循環水流式」、型落ちは「強力循環ポンプ」という名称だが、どちらもポンプで水をかき上げ循環させる仕組みで実質同じ技術。環境への配慮は基本性能として両モデルに備わっている。

🚿 ふろ水ポンプ非対応とその理由

ES-X12Cでは別売のふろ水ポンプに対応していたが、ES-12X1では非対応となった。取扱説明書確認済みで、市販の風呂水ポンプも使えない。

近年の節水技術の進化により、洗濯12kgでも標準使用水量77Lと少ない水で洗濯可能になったことや、ふろ水使用時の衛生面への配慮から、非対応となったと考えられる。

ふろ水を活用する家庭はもう少ないと思うが、清潔な水道水のみで洗濯することで、より衛生的な洗い上がりが期待できる。

🔊 運転音の変化とその背景

運転音はES-12X1が洗い32dB/脱水39dB/乾燥42dB、ES-X12Cが32dB/37dB/41dBと、新モデルの方が脱水時2dB、乾燥時1dB大きくなっている。

これは、インテリアに調和しやすいシンプルでスリムな水平垂直スタイルの新デザイン採用や、ドアと操作部を分離した新設計、液体洗剤・柔軟剤タンク容量の拡大など、複数の構造変更によるもの。

音は多少大きくなったものの、省エネ性能の向上、使い勝手の向上、デザイン性の改善がある。それでも最大42dBは図書館の静けさに近いレベルで、十分静音といえる。

📱 スマートフォン連携アプリの更新

ES-12X1は新アプリ「ハピネスアップ」に対応、型落ちは「洗濯コンシェルジュ」を使用。基本的な機能（運転状況確認、終了通知、洗剤・柔軟剤の自動発注など）は同等。

新アプリでは「すすぎ剤（レノアクエン酸in）」コースなど新しいダウンロードコースに対応。わがや流AIで使用パターンを学習し、好みの洗い方に近づける機能も両アプリで利用可能。

将来的な機能拡張を考えると、新アプリ対応のES-12X1の方が長期的なサポートが期待できる。

つまりES-12X1と型落ちES-X12Cの違いは、モモンガファン改良による風量アップと省エネ性能向上、タオルケアコース搭載、生成AI対応「COCORO HOME AI」、奥行20mm短縮と3kg軽量化、ドアパッキンの抗菌・防カビ加工、液だれ防止機構、リサイクル可能比率の向上、ふろ水ポンプ非対応など。ハイブリッド乾燥技術とネイチャーテクノロジーの融合により、さらなる省エネと使い勝手の向上を実現している。

どっちがおすすめ？

家電販売の経験から一言

両モデルとも業界トップクラスの省エネ・節水性能を持つ優秀機種。新モデルの最大の魅力は、モモンガファンの改良による省エネ性能のさらなる向上。洗濯時の消費電力が320Wと型落ちの480Wから大幅に削減されており、毎日使う家電だからこそ電気代の差は大きい。タオルケアコースは、タオルの吸水性や風合いを長持ちさせる画期的な機能で、毎日使うタオルだからこそ価値が高い。生成AI対応は業界初の試みで、洗濯の悩みをAIが解決してくれるのは心強い。液だれ防止機構はタンクのお手入れを格段に楽にしてくれる実用的な進化。奥行20mm短縮と3kg軽量化は、狭い洗面所や2階設置を考えている家庭には大きなメリット。リサイクル率も89.5%まで向上し、環境への配慮も評価できる。運転音が若干大きくなったが、それでも十分静音レベルで、省エネ性能向上と使い勝手の向上を考えれば許容範囲。ふろ水非対応は、衛生面を考えれば理解できる変更。どちらを選んでも満足度は高いが、長く使うことを考えれば新機能満載のES-12X1がおすすめ。