HS1とHQ1の違い！【シャープ】AQUOS 量子ドット有機EL

🖥️ パネル技術の決定的な違い

HS1シリーズは最新の「量子ドット有機EL（QD-OLED）パネル」を採用。有機EL発光層が生む青色の光を量子ドット層が色純度の高い3原色（赤・緑・青）に光波長変換することで、従来の有機ELを超える色再現性を実現している。

HQ1シリーズは高輝度「S-Brightパネル」を採用した有機ELテレビ。優れた有機EL素子とクールダウンシールドを組み合わせることで、標準的な有機ELより高い輝度性能を実現しているが、量子ドット技術は搭載していない。

輝度性能では、HS1が従来比約2倍（GS1比）という圧倒的な明るさを実現。これは量子ドット技術と2層式放熱構造「クールダウンシールドⅡ」の相乗効果によるもの。明るいリビングでもHDRコンテンツの真価を発揮できる。

視野角特性でもHS1が優位。QD-OLEDパネルは斜めから見ても色変化が少なく、家族みんなで楽しむ際も端に座っている人まで美しい映像を楽しめる。

✨ 明暗制御技術の進化

HS1は最新の「クライマックスドライブ3.0」回路を搭載。独自の放熱構造と発光量を緻密に制御するパネル駆動回路により、最新世代パネルの輝度性能を最大限引き出す。

HQ1の「スパークリングドライブEX」も優秀な制御回路だが、クライマックスドライブ3.0と比較すると世代の差がある。画素ごとの発光制御精度で差が出る。

放熱構造も大きく異なる。HS1の「クールダウンシールドⅡ」は炭素製シートとアルミ製プレートを組み合わせた2層式構造。これに対しHQ1のクールダウンシールドは1層構造。高輝度を維持する能力に差が出る。

🎮 画像処理エンジンの違い

HS1は新開発の「Medalist S6X」を搭載。AIプロセッサーの処理能力が向上し、より高度な画質最適化が可能になった。特に量子ドットパネルの性能を最大限引き出すチューニングが施されている。

HQ1の「Medalist S6」も十分高性能だが、S6Xと比較すると処理速度や精度で差がある。ただし、AIオート、環境センシング、空間認識AIなどの基本機能は両方とも搭載している。

色再現技術では、HS1が「量子ドットリッチカラー」、HQ1が「リッチカラーテクノロジープロ」とそれぞれ異なる技術を採用。HS1の量子ドット技術による色域の広さは圧倒的。

🔊 音響システムの進化

両シリーズとも「AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS」を搭載し、映像を音で包み込む設計は共通。しかし、出力に明確な差があり、HS1は100W、HQ1は80Wとなっている。

HS1の特徴は「パワーボイススピーカー」の搭載。マグネットの磁力をアップすることで、レスポンスの良い高効率駆動を実現。クリアでパワフルな音を再現する。

スピーカー構成は両方とも11個（65型）で同じだが、HS1のパワーボイススピーカーによる音圧の違いは明確。特に低音の迫力と中高音のクリアさで差が出る。

前傾20°ハイトスピーカーと広開口金属パンチングネット（65型）は両方とも搭載。Eilex PRISM™とVIR Filter™による音質補正技術、Dolby Atmos対応も共通している。

📺 共通する高性能機能

サイズ展開は両シリーズとも65型と55型の2サイズで同じ。大画面での高画質体験を追求した展開となっている。

便利機能も充実しており、「ハンズフリー音声操作」「144Hz入力対応」「VRR/ALLM対応」「約0.83msecの低遅延」など、ゲーミングや操作性に関する機能は両方とも最高水準。

「ズーム2画面」による2番組同時視聴、2番組同時録画対応のUSBハードディスク録画、Wi-Fi6E対応、Google TV搭載など、ネットワークや録画機能も共通。

省エネ性能は意外にもほぼ同等。年間消費電力量は65型でHS1が189kWh、HQ1が188kWhとほぼ同じ。省エネ基準達成率も両方とも121％。ただし定格消費電力はHS1の方が若干高い。

⚖️ 重量とデザイン

本体質量では意外にもHQ1の方が軽い。65型でHS1が約39.0kg、HQ1が約35.5kgと、約3.5kgの差がある。これは量子ドット層と2層式放熱構造によるものと考えられる。

デザイン面では両シリーズとも「回転式スタンド」「ケーブルマネジメント機構」を搭載。インテリアとの調和と設置の柔軟性は同等レベル。

✅ HS1シリーズがおすすめの人

• 最高画質を追求する人（量子ドット有機EL）
• 明るいリビングで視聴する人（輝度約2倍）
• HDRコンテンツを重視する人（クライマックスドライブ3.0）
• 広い色域を求める人（量子ドットリッチカラー）
• 映画館のような音響を求める人（100W出力）
• 最新技術にこだわる人（Medalist S6X）
• 予算に余裕がある人

💰 HQ1シリーズがおすすめの人

• 高画質な有機ELで満足できる人
• S-Brightパネルの輝度で十分な人
• 80W音響で十分な人
• 設置場所の重量制限がある人（約3.5kg軽い）
• 価格と性能のバランスを重視する人
• 暗めの部屋で視聴することが多い人
• 基本性能重視で最新技術は不要な人

📌 まとめ：HS1とHQ1は、同じ有機EL技術をベースにしながら、パネル技術で明確に差別化されたシリーズ。HS1は量子ドット有機ELを採用したフラッグシップの最上位モデル、HQ1は高輝度S-Brightパネルを搭載した上位モデル。どちらも最高水準の性能を持つが、量子ドット技術による色再現性と輝度性能の差は明確。予算が許すならHS1を選んで後悔はない。